物凄い冷気がやって来て
私たち、結婚して23年経つが、
家内は、一回も私の生まれ故郷に
行ったことがなかった・・・
それで急に思い立って、墓参りを
兼ねて生まれた所に、行ってみることにした。
住んでいたのは小学2年まで。
だから45年くらいも前のことだから記憶も薄い。
まして、子供の目線での記憶だから、今見ている
物と全然違うはずだ。道路も新しく、広くなった。
まず、距離感は記憶と全く違う。
小さい頃、手にけがをして診療所まで母の背中で泣いていた、
あの道のりは何処へいってしまったのか?
遠くに行って蝉取りをしたはずのお寺も道を曲がれば、
すぐそこにある。
何もかも、すべてが変わってしまっている。
いろいろと、位置関係を思い出そうとするが、
夏草も気ままに茂って、結局、生まれた家のあった場所は
確定できないまま、秋芳洞に向かった。
入り口で切符を買って、門を入った。
するととたんに、物凄い冷気がやって来て、汗をかいた体を
心地よく包み込んでくれた。まるで、冷蔵庫の中に
入ったような気がした。(実際には、経験ないけど)
まだ秋芳洞の入り口まではまだ50mくらいあるのに、
物凄い冷蔵パワーがあるんだなあと感じた。
洞の中の気温は、年間を通して15℃くらいらしい。
洞の長さは、おおよそ1㎞もあるらしい。
何万年も何百万年もかかって出来る鍾乳石は、
人が考えることを超えている。
何んとも素晴らしいものだ。
しばらくして、元入った入口に戻ってきた。
そして、洞の外に出たら今度は、生暖かい空気に
まとわり付かれていやだった。
入る時には、あれほど気持ちよく迎えてくれたのに、
出る時には、いやな気分にさせた。
洞の気持が気まぐれではなく、年中一定であるから
人の方が、その時その時で相対的に感じ方が変わっているのだ。
脳みそは、自分の頭に付いているから、自分を基準に判断している。
そしてそれを記憶している。しかもその時の基準で。
子供から大人になり、今の目線でしか、物を見ることが出来ない。
子供の時に見た、あの景色はもう見ることは出来ないね。
どうだろう?
田舎は、本当はひとつも変わってないのかも知れないね。