良くしようと一生懸命
去年田舎で新築工事をしたところの
近所の家を見に行った。
屋根には、ブルーシートが・・・
かけてあり、さらに、大きな石が載せてあった。
築50~60年くらい経っていそうな家だ。
「雨漏りがするのでなんとかしてほしい。」
この辺りの仕事が、非常に難しい。
仕事の技術的な話ではなく、どこまで
仕事をするか、範囲と程度の問題である。
築年数が古いとなると、家の価値という話を
よく持ち出される。たいていの人は、
「値打ちがないから、お金をかけずにやってほしい。」
と、おっしゃる。
コーキングを塗ったくらいで止まってくれればいいが、
葺き替えをすれば、それなりの費用はかかる。
たいていの場合、コーキングをやって、
止まらないもんだから何回も行くことになってしまう。
とりあえず、見積もりすることになった。
話は変わるが、今日見たあの風景はいいもんだ。
と、私は思った。
施主様は、「格好が悪いから。」と言われたが、
外部の者から見ればそれほどでもなかった。
決して綺麗とは言えないが、庭に柿の木があり、
菜っ葉を植えた畑があり、その中に古びた家がある。
このことが、私には、普通に見えた。
でも、そこに住む人々にとっては、そうではないらしい。
少しでも良くしようと一生懸命なのである。
その気持ちに、私たちは応えなくてはならない。