山の木々も、寂しそうだ
この山道は、いつも通っていて慣れているはずだ。
でも今日は、少しだけ違って見えた。
数ヶ月毎に通い始めてから、早いもので5年になる。
こうやって、通い始めた最初は受験の時だ・・・
いやいや、私の受験ではない。
私の息子が、「高専に行きたい。」と言い出したからだ。
近くにも、高専はあるけれど、息子にも
思うところがあったのだろう。
わざわざ、そこを選んで受験したのだった。
それから、運良く合格し、寮生活を始めた。
それからというもの、休みの度に迎えに行った。
そして、又、送って行った。
それをする事が、私のささやかな楽しみでもあった。
それも、もう、あと何回かで終わってしまうのである。
正月明けてから、送って行って、
それから、2月末に迎えに・・・
そう考えながら車を走らせていると、
なんだか外の景色も曇って見えた。
すっかり葉を落としてしまい、山の木々も、寂しそうだ。
でも、やがて春になれば、また新芽が吹いてくる。
そして、新しい生活が始まるのである。