味気ない安全の方が大事
去年、手すり等の取付工事を
させてもらったお客さまのお宅で、
危ないところが、まだあった・・・
それは、庭に降りるところに、ある大きな自然の沓脱ぎ石である。
自然の石ならではの、でこぼこがあり、若い時には、
それを風流だとか、趣があるとか言ってられるけど、
足腰が、少し弱ってくると、そのでこぼこに、
自分の体が対応していかなくなって、こけてしまうのである。
おまけに、お客様の場合、石の端の方が斜めに下がっていた。
だから、足をそこへ持っていった時、ツルっと滑ってしまうらしい。
そこで、早速、格好はあまり良くないが、
セメントモルタルで水平にする工事をした。
やっぱり、趣より安全の方が大事なのだ。
こんなケースは、考えてみれば、今までにもたくさんあった。
少し敷地が高いお宅の場合、門のところに階段が必要だ。
それで、少し古い和風のお宅などは、たいていちょっと小ぶりの
自然石で階段を作っている場合が多い。
それがちょうど年代的にもぴったりで、足腰が弱ってくる方が多い。
それで、もちろん手すりを付けたのだが、それに合わせて
真っ直ぐになるように、セメントモルタルで階段を作り変えた。
こういう工事を、今までも数多くやってきた。
自然の持つ趣より、味気ない安全の方が大事、
という時代に、いつの間にか、なっていたのだろうか?