日本の職人を育てていくべきだ
建築士のための知事指定講習会に、
今日行ってきた。
5つのテーマにそって、講習があった。
その中でも、興味深かったのは、左官仕事の
テーマであった。
たいていは、何というか、
もっと硬い内容が多いのであるが、
それは、珍しく現場作業に近い内容であった。
それで、気楽に聴ける内容だった。
ところで、最近の住宅を見ても、
左官仕事がめっきり少なくなってしまった。
外壁も塗り壁ではなく、パネル張り仕上げが多いし、
室内もクロスが多く、塗り壁は減った。
昨今、見直されているとは言うものの、20~30年前から
比べると、半分から1/3になっているのではないか。
仕事が減るという事は、単にその時だけの事ではなく、
この先将来に向かって、職人の技能が伝わっていかない、
というような、重大な問題である。
大工仕事でも何でもそうであろうが、
仕事があって初めて、その仕事を子方に見せることによって、
受け継がれていくものであろう。
今、住宅業界は、合理化という事で、その技能を発揮する
場面が無くなっているのが潮流である。
要するに、技能を使う仕事が、無くなっているのである。
どうにか、ならないものなのだろうか?
それとも、仕方のないことなのか?
ハウスメーカーなどは、職人技能を排して、誰がやっても
品質のいい建物を目指しているのだろうが、本当は逆で、
本来、日本の力のある住宅メーカーとして、日本の職人を育てていくべきだ、
と、私は考えている。
そういう風に考えているハウスメーカーは、1社ぐらいいないのか?
そんなことを、帰りの電車に揺られながら、考えていた。